【影褒め落語】「人望通帳」ってなんや?〜福沢諭吉に学ぶ、棚卸しのすすめ〜

「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」──福沢諭吉
へぇ、毎度ばかばかしいお噺を一席。
船場生まれの喜六と清やんも、今日はちょっと、諭吉はんに学ばしてもらいまひょ。
かつて福沢諭吉っちゅうお人が「学問のすすめ」と題してこう申しておりました。
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」
ほな、なんで上下ができんのか。
それは――“学ばんかったから”やっちゅう話でしてな。耳がいとぉおまんな…。
そやけどな、今の世の中、学問ちゅうたら机にかじりつくことや思てまへんか?
ほんまの学問っちゅうのは、なんやと福沢先生は問いてまんねん。
「清やん、ワイ、出世したいねん。でも、上司のウケ悪いねん」

「おまえ、まわりに“影褒め”されとるか?
人からどう見られとるか、いっぺん棚卸ししてみい」

影褒めてのはな、自分ではよう言わんけど、
「アイツ、あんなとこよう気ぃつくな」とか、「ほんま根が真面目やな」とか、
他人がふと漏らす“ほんまの評価”のことや。
人望いうもんは、そないな**“影褒め”の積み重ね**で育っていくんやで。
いつのまにやら貯まる“人望通帳”の残高やな。
ただな、人望っちゅうのは、待っとっても自然には記帳されまへん。
せやから、自分から「どんな価値を与えてきたか」を振り返る必要があるんや。
それが――人生の棚卸し。
自分がどんな助けを受けて、どんなもんを与えてきたんか。
これを、あたかも**自分商店の“帳簿”**みたいに書き出してみる。
- スキル
- 信頼
- 挑戦
- 人間関係
- 影響力
それぞれに「借方(もろた恩)」と「貸方(与えたもん)」をつけてみぃ。
そうすれば、きっと――
「自分という人間が、実はどれだけようやっとるか」が見えてくるはずや。
「なんや、自分って思ったより“貸方”多いやん。
人からようさんもろてたとおもっとったけど、ワイも結構与えとったんやな。
やるやんけ、ワイ。」

そしてな、諭吉はんもこう言うてまっせ。
「学問とは、個の独立を助けるもんや。
そしてその個の独立が、国の独立につながる」
せやから、自分の“価値”と“役割”を学ぶことが、
ほんまもんの“学問”なんや。
ほな、そろそろお時間ですわな。
喜六も清やんも、これからちぃと胸張って歩きますわ。
皆さんもぜひ、自分の“影褒め”と“貸借対照表”、書いてみなはれや。
目に見えん「自分の価値」が、静かに浮かび上がってきますさかい。
……
「……せやけど、あんさん。
自分の“影褒め”、聞いたこと……ありますかいな?」

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