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図書落語

霧と決断 ~クラウゼヴィッツ落語七席勝負~第七席|力なき正義は、無力

役人から圧力を受ける若旦那の前に、ナポレオン(ナポやん)が現れ、戦略で乗り越える方法を語る場面。蔵はん先生とおさきが静かに見守る。
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第七席|力なき正義は、無力

🏮 シリーズ紹介

クラウゼヴィッツ『戦争論』を、江戸の商人たちの物語に乗せてお届けしてきた本シリーズ。
いよいよ最終席。テーマは「戦争の本質」。

正しければ勝てるのか?
力を持てば通るのか?
――そのどちらでもない、“戦略”という知恵に光を当てます。


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📜 本編|力なき正義は、無力


タケ(若旦那)
「おさき! 役人が『価格を下げろ』言うてきよった!
まっとうな商売してるのに、なんでや!」

おさき(女将)
「正しいだけじゃ通らんこともあるんやで…。
せやけど、力で押されるのも納得できんわな…」


そこへ現れるのが――蔵はん先生

蔵はん先生

「正義とは、通し方を間違えれば、ただの頑固に見える。
“理”だけでは、動かぬ相手もおるんじゃ。」


さらに背後から登場するのは――ナポやん(ナポレオン)

ナポやん(堂々と)

「正義か力か――そのどちらかでは勝てぬ。
必要なのは、“勝てる戦略”だ。」

タケ
「戦略って…どうしたらええんや?」

ナポやん

「通したい“中身”を変えず、伝える“形”を変えろ。
それが、戦を勝ち抜く知恵というもの。」


🎊 オチ|通す形、守る芯

“たけ屋”は価格を変えず、“誂え対応”として提供方法を変更。
役人の指摘もクリアし、客からの信頼も損なわずに済んだ。

タケ
「なるほどな…。正しさは、“通し方”で変わるんやな…」

蔵はん先生

「“力なき正義は、無力”。
だが、“通し方を持つ正義”は、力に勝る。」



✍️ この噺が伝えること

  • 正義は、“通せる形”にして初めて意味がある
  • 力に屈せず、戦略でかわすという方法がある
  • 戦わずして勝つには、“芯を守り、形を変える”知恵が必要

🔥 あなたの“正義”、伝わる形になっていますか?

✅ 伝える形が“受け取られる形”になっていますか?
✅ 力にも負けず、相手の立場も読めていますか?
✅ あなたの芯を守るための“工夫”、磨けていますか?


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📚 七席すべて、読みたい方は👇

noteマガジンに収納しています。

https://note.com/ikkyo_note/m/m300c0e1bd0db

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影褒め亭いっきょう
影褒め亭いっきょう
国家資格キャリアコンサルタント×アマチュア落語家
「国家資格キャリアコンサルタント × アマチュア落語家」 落語の世界観に魅せられたアラフィフ落語家。13年間の落語経験を活かし、「死神」「いきだおれ」など、クセの強いネタを愛する。 国家資格キャリアコンサルタントとして、「人生の転機」を言語化し、落語にするという独自のスタイルを確立。 「影褒め」(※第三者を通じて伝える褒め方) を活用し、あなたの強みや人生のストーリーを落語で表現する活動を展開中。
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