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図書落語

【影褒め落語】国家とキャリアと、ちょっと哲学。

語り合う喜六と清やん
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「国家を語るには、まず自分を治めよ」──プラトン


こんにちは、影褒め亭へようこそ。
今日はちょっと、不思議な組み合わせの話をひとつ。

「国家」って言葉、どこか遠くて堅い響きがしますよね。
でも、キャリアを考えるときや、日々の働き方に迷うとき──ふとその“遠いはずの言葉”が、身近に感じられる瞬間があるんです。

そんな感覚をくすぐるような、落語仕立ての小話をどうぞ。
3分で“ちょっと哲学したくなる”ひととき、お楽しみください。


🌀序(導入)

喜六
「なあ清やん、最近“国家”ってもんを考えてみたんやけどな……わからんねん。国って、なんやねん?」

清やん
「お前またでっかいとこから入るな。国家っちゅうのはな、突き詰めれば“人の集まり”や。せやから“ひとりで何もかもできへん”とこから始まるんやで。」

喜六
「なるほど…ひとりやと、味噌汁とごはんくらいしか回らんからな…」

清やん
「せや。せやから“分担して協力しよか”ってなるんや。それが国家の始まり。言うたら、町内会の延長やな。」


🔥破(展開)

喜六
「ほな、その町内会…いや国家って、なんで広げようとするんやろ?」

清やん
「それはな、“足らんから”や。
人もモノも足りひんから、“よその町と繋がろう”とか“土地増やそ”ってなる。で、揉めたら戦争や。」

喜六
「なるほど…わいの冷蔵庫と同じやな。足らんから、つい出前頼んで財布が戦争状態や。」

清やん
「お前の冷蔵庫は“無政府状態”やな。
でも戦争がな、技術とか知恵を育てるときもあるんや。」

喜六
「皮肉やなぁ。でもそれって、人も同じちゃう?“足らん”から学ぶし、働くし、成長するんやろ?」

清やん
「その通りや。大事なんは“何が必要か=ニーズ”を自分で感じることや。
ほんでな、そのニーズに応えるスキルを“仕入れる”か“自分で作る”か、選ぶんや。」

喜六
「うわ…それって、就活やん。わい、面接で“御社の理念に共感して”って言うてたけど、ほんまは“とりあえず稼ぎたい”だけやったもんな…」

清やん
「それでもええ。最初は“稼ぎたい”でもええねん。
でも途中から、“自分が社会にどう貢献できるか”に変わってくるんや。それが“個のキャリア”っちゅうもんや。」


⚡急(気づき・落ち)

喜六
「せやけどな、哲学とか思想とか、正直むずかしいねん…」

清やん
「せやからこそ、日常で試すんや。原理原則に自分をすり合わせて生きる。
そしたら、“知性”っちゅうのがついてくるんやで。」

喜六
「知性があったら、予測できんことにもちゃんと対応できるってことか…」

清やん
「せや。“個の独立”は、“国家の独立”に繋がる。
一人ひとりが“自分で考えて動ける”ようになったら、強い国になるんや。」

喜六
「なるほどなぁ…プラトンも言うてたな、国家を語る前にまず“自分を整えろ”って。」

清やん
「そうそう。自分という国家をまず治めるんや。
ほな、とりあえず風呂入ってこい。いまのお前、“内政が崩壊寸前”や。」

(効果音:チーン or 三味線ポン♪)


🎤ナレーション(おわりに)

「国家」と聞くと、自分とは関係のない話に思えてしまうけれど──
本当は、日々の暮らしの中で「自分を整える」ところから、すべてが始まっているのかもしれません。

足らないものに気づく力。
必要なものを見極める目。
社会の中での自分の役割に、そっと意識を向けてみること。

それが“キャリア”であり、“哲学”であり、“知性”のはじまりです。

今日も誰かがあなたを見て、こう思ってるかもしれません。

「あの人、最近なんかええな」と──影で、そっと褒めながら。


📎おまけ|影褒めチェック表つき!

「自分という国家を整える」って、どういうこと?
そんな問いと向き合いたい方のために、1週間分のチェック表をご用意しています。

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ABOUT ME
影褒め亭いっきょう
影褒め亭いっきょう
国家資格キャリアコンサルタント×アマチュア落語家
「国家資格キャリアコンサルタント × アマチュア落語家」 落語の世界観に魅せられたアラフィフ落語家。13年間の落語経験を活かし、「死神」「いきだおれ」など、クセの強いネタを愛する。 国家資格キャリアコンサルタントとして、「人生の転機」を言語化し、落語にするという独自のスタイルを確立。 「影褒め」(※第三者を通じて伝える褒め方) を活用し、あなたの強みや人生のストーリーを落語で表現する活動を展開中。
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